故障日記DX vol.11(ELMO 8S-40T-その1-)

段々加速度が増していく、自分を感じる今日この頃。
皆様は、このクソ蒸し暑い毎日いかがお過ごしですか?

カメラのカビを取ったり、レンズのカビを取ったりしてお過ごしのことと思います。
先週、4台カメラが入ったかと思えば、今週は変わり種カメラが1台ほっこりやってきました。

子供の頃は、この季節になると朝から晩まで外で遊んでいたためによく擦りむいたり、小さな切り傷とか作っていました。

そんなときには我が家では大概「マキロン」です。
肌荒れには「チョコラBB」で腫れ物には「オロナインH軟膏」ですが、傷にはやっぱり「マキロン」です。

最近、この「マキロン」に小さいタイプのものが出たそうです。小さいと持ち運ぶのにも便利だし、「ケータイマキロン」なんてなんだか今時っぽいですよね(?)

テレビ好きのあなたならきっと気づくはず、

「ちっちゃいけーれど、いっちょまえぇ♪」

そう、あの歌。最近のCMで流れているあのメロディ。
その歌をそのまま8mmで実現していたカメラが20年以上も前にあったんです。
(ちょっと前降り長過ぎて反省!)

「ちょっちゅねだけど、いっちょまえぇ♪」

知る人ぞ汁、魔法の小型カメラ

” elmo 8s-40T”

エルモ8s-40T
エルモ8s-40T

まづ、とにかく小さいね。

そして小さいからといって、性能に妥協が無い。(まさしく「マキロン」)
そして、小さいだけじゃない。

なんとこのカメラは、対物レンズが垂直方向にもう1枚ついているんです。

どーゆーことかと言いますと、正面の通常のレンズからは通常通りの撮影を行うことができますが、なんと側面のレンズを開くと同時に、側面のレンズからも光が入って来て、内部のプリズムによって正面のレンズの光と1本の光になってフィルム面に像を結びます。

すなわち、リアルタイム・2重露光(オーバーラップ)ができちゃうんですよ。今時のデジカメとパソコンでリアルタイムレンダリングなんてちょろぬるいですよ。 撮影と同時に合成ですよ。こんなに小さいのに特撮カメラですよまったく。

対物レンズが垂直方向にもう1枚
対物レンズが垂直方向にもう1枚

ちなみどれほど小さいかっていうと
我が家で一番でかい8mmカメラと比較すると体積で4倍近く違います。

しかもこのデカイ方のカメラはリアルタイムどころか、2重露光できません。(同時録音とかストロボシンクとかインターバル撮影とかなんじゃらかんじゃらはついているけど)

これで、撮れる画像の質は同じ…

まさに

「ちょっちゅねだけど、いっちょまえ♪」

そう、いっちょまえカメラはこれから調整に入ります。
(故障品だからね。)。

(2004/7/16)